先日、骨粗鬆症委員会で「OLS」という言葉を耳にした。
Osteoporosis Liaison Service。日本語では「骨粗鬆症リエゾンサービス」と呼ばれているらしい。初めて聞いたときは、ちょっと大げさな名前だなと思った。でも気になったので調べてみた。
簡単に言えば、骨折をした患者さんがもう一度骨折しないように、病院や地域、かかりつけ医が一緒になって支える仕組みのことだ。骨粗鬆症の治療は、つい途中でやめてしまう人も多い。薬を飲み忘れたり、診察に来なくなったり。そうやって再び骨折をしてしまうと、そのあとの生活はぐっと制限されてしまう。
OLSは、それを防ぐためのネットワークだ。病院で骨折の治療を受けた患者さんを、地域のかかりつけ医につなぎ、薬を続けてもらう。看護師や薬剤師も関わって、生活指導や服薬確認をしていく。つまり「つなぐ」という役割を徹底する仕組みだ。
僕は調べながら思った。たしかに、骨粗鬆症の治療は数字に表れにくい。骨密度が少しずつ改善しても、患者さんはそれを実感できない。でも、転ばないこと、骨折しないこと、それが日々の生活の自由を守ることにつながっている。そういう「見えない効果」を支えるのがOLSなのだろう。
カフェインレスコーヒーを飲みながら、少し学んだ。